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花やんさんご来店 [グピ]

俺は生れた時から熱帯魚屋の息子として生まれ18歳の頃から観賞魚業界人なのだが、
出来れば大企業の御曹司として生れたかったと親父には言えないww(笑)
勿論30数年前にもグッピーの飼育もしていまして、
グッピーの病気関連では30年前でもハリ病は出ていました。
その頃は森グッピーさんの知識や対処方法が伝わり聞いていましたので、
俺も普通に塩を使って何とか病気を抑えていました。
その頃は、ただ単に子供を採っているだけなので、
とくに品種改良とかの他の品種とクロスの経験がなく、
その頃のクロスでの状況が気になっていました。
先週、関西の金魚イベントで花やんさんが関西へお出かけと聞きまして、
ウチにも少し寄ってくれると聞いていましたので、
花やんさんに俺が感じている病気のイメージを伝え30年前の状況を聞いてみました。

(花やんさんは故筒井氏と二人三脚でグッピーの研究をされ、
専門誌にもグッピー記事を執筆、更に金魚本の著作でも有名な偉大な歯科医師様です。
この頃のお客様は故筒井氏の功績すら知らない人も多く泣けて来るのだがww
ま、亡くなられてから10数年経ちましたから仕方がないのですがね。)

やはりその頃でもアタルとか喰らうと言う現象はあったようです。
症状は強くはないもののキャリアだったのかなと・・・?
もう何年前かは忘れましたが外国産グッピーからきつい症状の病気が入って、
その頃の国産グッピー業界はてんやわんやの大騒ぎだったのですが、
俺は普通の熱帯魚屋のオヤジでしたので商売での影響は少なかったのよ(笑)
しかし、その頃は普通の熱帯魚屋さんでも外国産グッピーは人気商品なので、
試行錯誤しながら一生懸命治療をした経験がございますが完成形にはならなかった。
俺は観賞魚業界人としては二代目で親父は何時もうるさく言っていましたが、
魚は入荷後に必ず薬浴してコンディションを整えて販売しろと言われました。
なのであらゆる魚種で治療方法を研究しコンディションの良さでは一目置かれていました。
親父もその技術があれば熱帯魚屋で喰いっぱぐれる事はない!と断言していましたが、
残念ながらお客さんに魚の良さを見抜ける方が少なく、少し値段が高いだけでも厳しく、
デフレ状況による価格的に安さばかりを求められ一般的な熱帯魚屋としては断念した。
実は今までに経験した魚種に応じた飼育知識や治療方法等は宝の持ち腐れ状態なのね(笑)
そんな頃スカイブルーネットグラス作者のき~さんがご来店され、
(筒井さんが亡くなりはったわ)と聞かされ気になって筒井さんの本を読み始めたのきっかけだが、

(き~さんは平成3年に吹田アクステを開店して間もなくからのお客様だったはずで、
その頃俺はグッピーにはそれ程興味はなかったのですが、き~さんと話をしていて、
ガラスのグラスなんかを飼っていると聞き、なんかシブイなと感じた記憶がございます。
お付き合いの後々にき~さんのグッピー歴を知るのですがスゲー方でしたわww)

俺にとってグッピーのジャンルでは治療方法も未完成で中途半端やし、
難しい分野だけど難しいから誰にも簡単には出来ないと思いまして、
商売の経営方針の転換期でもありましたし、遺伝学の面白さにもやられたのww(笑)
気づけばあれよあれよとwグッピー専門店になってしまいましたがww
グッピーの病気に関しては大いに悩み失敗も繰り返し、
どうすれば安心安全なグッピーをブリード販売出来るのだろうかと日々研究中です。
今のところ感じているのは俺の知っている範囲で30年前の国産グッピーの症状が、
海外系から強い症状に変わっただけでウィルス説が有力だが同じ病原だろうと、
花やんさんとの話の中で合致したような気がしています。勝手にそう思っているだけかも?(笑)
と、言う事でグッピー飼育歴の浅い方へ助言させて頂きますが、
国産グッピーと言えども、いきない混ぜて飼育するのは危険なのです。
ネット情報では国産グッピーなら安心説が都市伝説的に流れていますが噓ですからね!
俺が思う現状での安心安全なグッピーとは、子供にハリ病が出現しないが基本でして、
その確認が出来ていない時点で混ぜるのは危険な行為と言っても過言ではございません。

やはり写真がないのはさびしいので、
花やんさんからお土産で頂いた最新メヒココロンビアレース2019
流石だ!俺が維持している系統より発色が素晴らしいではないか!(汗)
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グッピーの遺伝学的な話やグッピー病の現在 [グピ]

アクアステーションのまっちゃんがグッピー飼育研究経験に基づき、
仲良くして頂いてる経験豊富なグッピー愛好家さん達とのお話しを合わせて、
現時点でグッピー飼育における注意点を書かせて頂きました。
少し難しい内容になってしまいましたが、これ以上易しくは書けないです。

☆グッピー品種の固定度について。
日々固定度の向上を目指していますが、
生物全般に言える話なのですが100%の固定率は不可能です。
対の染色体には単純な減数分裂だけではなく、
減数分裂時に転座をして遺伝子の場所が変わる事もございます。
又、染色体の遺伝子には転座だけではなく、
壊れてしまう事や機能を獲得する事もございまして、
グッピーの見た目だけでは判断出来ない場合も多いのです。
簡単に言えばオス表現では見た目で大体判断が可能ですが、
メスに関しては表現的に判断不可能な場合が多いのです。
2本あるX染色体の内1本に狂いが生じている事もございますので、
品種維持で飼育を楽しみたいのでしたら、
1ペアからのスタートではなく複数ペアからの飼育がおすすめです。
グッピー飼育歴が浅くグッピーの遺伝マニアさんに完璧主義な方が多いのですけど、
アクアステーションのグッピーは遺伝研究用の材料ではござませんので、
遺伝学的に完璧を求めないで頂きたいです。

☆グッピー特有の病気について。
購入してもすぐに尾びれを縮めてフラフラしたり、子供が採れてもハリ病が出たりと、
当店に初めて来店されるお客さんに多い症例なのですが、
どうもキャリアグッピーを購入されている確率が高いように思います。
このキャリアグッピーと言う存在が厄介でして、
簡単なはずのグッピー飼育を難しくさせています。
これまた厄介なのがキャリアグッピーの見分けの困難な事で、
一見して健康そうに見える個体も多いのです。
(世間的に国産グッピーならグッピー病は大丈夫なんて事を言ってますが大噓です)
現在この疾患は免疫力が低下するウィルス説が有力でして、
通常の飼育環境には魚に悪さをする常在菌も沢山存在していまして、
免疫力がないから常在菌類にやられてしまうのだと感じています。
飼育水中に塩を投入して治療される方が多いのではありますが、
確かに塩による殺菌効果で水中の常在菌量が減って、
その間に魚がウイルスに対する抗体を作り免疫力が高まります。
されどこの方法を繰り返しているばかりではキャリアグッピー作りの繰り返しです。
はたしてキャリアなグッピーは治療可能なのだろうか?と言う疑問でもあるのですが、
頑張って治療を進めていたら全く塩を使わなくても大丈夫にもなる場合があって、
そのグッピーの状態がノンキャリアかどうかはわかりませんが、
その後は塩を一切使わずに飼育が可能になりクロスで混ぜても安心な状態を何度も経験しています。
私が考えているキャリアグッピーの状態には2パターンありまして、
弱キャリアと強キャリアな状態でして、強キャリアなら環境が変わっただけでアウトです。
弱キャリアな状態では、そこそこ飼育出来てしまうのですが、
絶対と言って良いぐらい子供にはハリ病が伴います。
勿論このお話しは水質悪化による影響がないのが前提で亜硝酸濃度によるハリ病とは違います。
この弱キャリアグッピーがかなりのくせ者で一見して普通の個体なので、
その水槽の水に気を遣わずウイルスを含んだ水を他の水槽にも入れて調子を崩したり、
中途半端に水替えをして新たに購入したグッピーを入れて調子を崩したりと、
まだ飼育経験の浅い方達はかなり苦労されて相談に来るお客さんが多いです。
アクアステーションのグッピーをお求めの際は水槽リセット後の新しい水がベストです。
セット初期の亜硝酸濃度の上昇には注意が必要ですがウイルス混入水槽では飼育が困難です。
当アクアステーションでは安心安全なグッピーのブリード販売を目指しておりますが、
グッピーには微弱なキャリアみたいな現象もございまして難しいと日々感じています。
当店を含め何処のグッピーでも導入当初は注意が必要でして、
子供が採れてハリ病の出現もなく順調に育つまでは安心なんて出来ないのです。

☆最後に。
現在でも国産グッピーの世界は曖昧であやふやな部分も多い世界なのです。
日々完成度を追求しておりますが工業製品のような完成度ではございません。
工業製品ではないグッピーは到底完成個体なんかは作出不可能ですので、
飼育者はご理解の上でグッピー飼育を楽しんで頂ければと思います。

写真がないのはさびしいので1枚だけでもwwRREAレッドテールコブラです。
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