遺伝学的観点 [グピ]
グッピーやエンドラーズの遺伝的表現の解析をするには元の純系は残しつつ
品種を色々と交配をして出てきた結果を考察分析する必要がございます。
これはエンドラーズエルティグレ♂とグッピー♀との交配系統なのですが、
最初に使ったグッピー♀は、もう何を使ったのかは忘れてしまいましたが、
背びれには黒味が乗っていない品種を使ったのは覚えています。
何世代か雑に交配していてエルティグレ側で見えて来た遺伝的構造なのだが、
X側にも背びれの黒さ要素があるのが見えて来ました。
なので出来るだけ黒い背びれの♀をセレクトする方が遺伝的には安定します。
ただ、♀にはX染色体が2本ございますので双方に揃えるのは難しいのです。
エルティグレ♂はY染色体に背びれが黒くなる要素の有無は不明なのですが、
(現在オス個体で背びれの黒さが抜ける個体は出ていません。)
転座する可能性もございますのでYにも持っていると推測する方が適切で、
優良な固定度のエルティグレを望まれるのでしたら、
見た目の判断だけでは難しいのですが雌雄共に背びれが黒い方が望ましいでしょう。
厳密には転座する可能性のある遺伝子はXY共に持つ事で系統的な純度は高まるのです。
品種を色々と交配をして出てきた結果を考察分析する必要がございます。
これはエンドラーズエルティグレ♂とグッピー♀との交配系統なのですが、
最初に使ったグッピー♀は、もう何を使ったのかは忘れてしまいましたが、
背びれには黒味が乗っていない品種を使ったのは覚えています。
何世代か雑に交配していてエルティグレ側で見えて来た遺伝的構造なのだが、
X側にも背びれの黒さ要素があるのが見えて来ました。
なので出来るだけ黒い背びれの♀をセレクトする方が遺伝的には安定します。
ただ、♀にはX染色体が2本ございますので双方に揃えるのは難しいのです。
エルティグレ♂はY染色体に背びれが黒くなる要素の有無は不明なのですが、
(現在オス個体で背びれの黒さが抜ける個体は出ていません。)
転座する可能性もございますのでYにも持っていると推測する方が適切で、
優良な固定度のエルティグレを望まれるのでしたら、
見た目の判断だけでは難しいのですが雌雄共に背びれが黒い方が望ましいでしょう。
厳密には転座する可能性のある遺伝子はXY共に持つ事で系統的な純度は高まるのです。
背ビレが黒くなる遺伝子、ってあるんですね。まだまだ知らん事、多いなあ。
それと言うのも、ウチの系統でいま、オスで黒背ビレが出てしまうのが居るんです。その血統では、数世代まえに背ビレの色ぬけが起こりだしました。オスはまだ全員色抜けでは無かったので、色付きのオスを残せば問題なかった。しかし選別で残すメスをよく観察しても透明背ビレばかりで、改善の方向が見えるメスは居なかったんです。仕方なしに、透明背ビレよりはマシかと思って黒い背ビレのメスを使いました。2~3代後になって、そんな経緯も忘れた頃に黒背ビレのオスが一定数、出てしまうようになりました。何でかなーと思っていたところへ松浦さんのこの記事。「あー、あの時に背ビレの黒いメスを選ったからやな」と気付きました(覚えとかなあかんもんや)。
何気ないヒント的な記事でも、とても参考になります。有難うございます。
by サカピ (2021-03-19 20:17)
サカピさん
全てを鵜吞みにしては行けませんよ(笑)
交雑すれば必ず何か変化が見られるのですよ!
交配による遺伝解析は経験と勘的な部分も多く難しいです。
ゲノム解析なんて方法が普及すれば完璧なのですがね。
by まっちゃん (2021-03-20 13:01)